Flash Player 10の対応
「Flash Player 10」が正式リリース - ITmedia News
FlexやAir周りの開発をしている方は、新機能をチェックしていることでしょう。
公式リリースされたFlash Player 10の新機能を試せる20本のデモ | ClockMaker Blog
さて、Flashからクリップボード周りを操作しているアプリケーションは、仕様変更する必要があるかもしれません。
System.setClipboard() の使用が制限されます。いままでは任意のタイミングで呼び出すことができましたが、Flash Player 10 からはマウスクリック等のユーザインタラクションによるイベントからのみ実行することができます。
これは、最近報告されたクリップボードアタックに対応するための変更です。既存のコンテンツで System.setClipboard() を利用している場合は変更が必要になるかもしれません。ご確認ください。
http://weblogs.macromedia.com/akamijo/archives/2008/10/flash_player_10_8.html
ここで言うクリップボードアタックとは、
「URLを選択して“ctrlとc”でコピーし、ペーストしようとするたびに、ウイルスと思われるリンクが出てくる」「例えば、 http://www.google.com/というURLをWindowsのクリップボードにコピーして、ペーストすると問題のURLになる。ウイルス対策ソフトでスキャンしても何も見つからない」などの声が寄せられているという。
URLをコピペしたら悪質サイトに――乗っ取り被害が続出 - ITmedia エンタープライズ
ということ。JavaScriptのタイマーを利用して、知らない間(毎秒単位とか)でクリップボードが上書きされてしまうことを言います。フィッシングサイトに仕込んであるので、フィッシングサイトを開いてなければ問題ないと思います。
今後、ブラウザ上でクリップボードの操作をするために、JavaScript→Flashの連携ではクリップボードが操作できないため、Flash Player上での操作が必要になります。
というわけで、UI周りの工夫が必要になると思います。
旧バージョンとの互換性テストなどで、Flash Player 9がまた必要になる場合は、このサイトにアーカイブがあります。
Archived Flash Players available for testing purposes