ネットが生み出す巨大な権力とは - グーグル Google 既存のビジネスを破壊する
ウェブ進化論と一緒に読みたいと思っていたものの、なかなか手に取る機会がありませんでしたが、やっと読むことができました。
著者の佐々木俊尚氏は、毎日新聞社で殺人やテロ事件の報道に携わった経歴を持つ、生粋のジャーナリスト。
今となっては情報も多くありますが、表には見ることのできない、Googleの戦略を解説した本です。
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 新書
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■目次 第1章 世界を震撼させた「破壊戦略」 第2章 小さな駐車場の「サーチエコノミー」 第3章 一本の針を探す「キーワード広告」 第4章 メッキ工場が見つけた「ロングテール」 第5章 最大の価値基準となる「アテンション」 第6章 ネット社会に出現した「巨大な権力」
第6章 ネット社会に出現した「巨大な権力」は読み応えがありました。
『環境管理型権力』として、Googleの検索結果が持つ、見えない権力という視点が印象的でした。
これまでの権力は、みんなが価値観を共有している規範を中心として「これはしてはいけない」「これをしなさい」と命令をする権力だった。しかし現在の権力は、人々が知らず知らずのうちに行動を限定されたり、特定の行動に向かわされるようなプログラムや機械的ルールによって管理されているというのである。
本書中の紹介されていたものに関するリンクのメモです。