派生開発の要点 - 「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意
面白そうなので手に取りました。
- 作者: 清水吉男
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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■目次 第1章 派生開発の現状 第2章 派生開発プロセス「XDDP」の提案 第3章 XDDPによる変更のプロセス 第4章 追加のプロセスとXDDPを支えるものたち 第5章 XDDPの効果
私の中で要約すると3点。
- 保守開発で、いきなりソースコードを変更するようなプロセスは良くない
- 要求と仕様を分けて考え、仕様の基になった要求、要求が発生した理由にきちんと戻れるようにしておく。
- 動いているコードが正であり、既存の(更新されていない)ドキュメントや人の記憶を信じない。
- コードから仕様を起こしていくことが重要(スペックアウト)
ある程度の規模になると、そのシステムに最初から携わっている、『生き字引』みたいな人がいると重宝します。
「この問題はなぜ表面化したのか?」「なぜこの要求からこの仕様(実装)になったのか?」「この変更はどの範囲に影響してくるのか?」みたいなところはコードを見ているだけでは、なかなか読み取れないと思います。
しかし、この『生き字引』な方も、少人数化した最近の開発体制による掛け持ち仕事や、プロジェクトへの従事が長期化することによるモチベーションの低下があって、いいアドバイスを得るのが難しくなっていると感じています。
ともあれ、過去に起きた背景やシステムのアーキテクチャを紐解きながら進めていく作業はそれなりに楽しくもあり、高いスキルが要求されるものです。
本書の感想ですが、冗長な感じが最後まで続き、読むのが結構疲れます。
プロセスと成果物のフローをもっと軽快に解説して欲しいと感じました。類似書もなかなか無いので。
著者の清水 吉男氏は、Software Peopleで「要求の仕様化入門」を書いた方だと思います。たぶん。
この記事、ちょうどタイムリーな時期に読んだこともあって、とても参考になりました。
「要求の仕様化入門」はこちらから。
- 作者: Software People編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2004/03/31
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